シン・治してなんぼ

痛みに特化した治療に携わっている医療関係。非常識はびこるネット情報の一時の安らぎになれるように書いていきます。

理学療法士の強み 4つの武器がある。

理学療法士ってどんな仕事なのか。

 

理学療法士自身が答えに窮する質問の1つです。

 

僕自身、イマイチうまく伝わらないなと思ってます。

 

 

リハビリテーションをする人、そもそもリハビリテーションて何よ?

・マッサージする人、いや、マッサージ師は別の国家資格です。

 

色々考えました。今のところの結論です。

 

「4つの武器を使って、生活で困っている部分を解決する人」

・徒手、物理療法

運動療法

・環境調整(インソール、福祉用具含む)

・動作指導(本人だけでなく、介助指導も含む)

 

僕はペインクリニックでの外来リハビリテーションが中心です。

運動療法・動作始動が中心で、稀に徒手療法やインソールを使います。

デイサービスでは動作指導や環境調整を中心に、運動療法の指導もしています。

 

徒手療法はほとんど使いません。痛み治療においては運動療法が最善だと今のところ思っているからです。

 

求められるステージで、必要な手段を選択する・できる。

それだけのバックボーン、下地を持っているのが理学療法士の強みだと思います。

 

ただ、現場では触れることを求められる場面も多いとは聞きます。

外来でも、他のクリニックで理学療法を受けたという話を聞くと、

「マッサージとか整体?みたいにベッドに寝て色々動かされていた」

という人がほとんどです。

あまり運動療法をキッチリ指導されたという人は少ないですね。

回復期病棟だと、どうしても1人当たりの単位数(時間)が多いので触れる機会が多いのが現状です。僕も1年前まで回復期にいたころはそうでした。

 

 

評価や運動のアシストで触ることはあります。

徒手療法をほとんど使わないので、それ以外は触れずにやってもらうことが多いです。

触ってほしい人もいます。そういう人も、しっかりと説明すれば段々納得して運動してくれることの方が多いです。

運動療法を勧めるに当たっては、十分な説明と同意、問題点の共有は必須です。

痛みが出ている原因や、痛みの部分に負荷がかかる動作は何なのか、説明する必要性と義務があります。

セルフトレーニングをやってくれない、触ってもらうことに依存してしまうというのはそういった部分で同意が得られていないことがほとんどです。

たまーに、生活上困ってるわけじゃないけどやってほしい、みたいな人はいますが例外です。

 

運動療法の話に特化しちゃいましたが、理学療法士自身が4つの武器を自覚してクライアントに対しての優先順位を考えて提供できると、より良くなる理学療法が提供できるんじゃないかなと思う今日この頃です。