シン・治してなんぼ

痛みに特化した治療に携わっている医療関係。非常識はびこるネット情報の一時の安らぎになれるように書いていきます。

痛みは整体でなくエクササイズで良くなる

僕は理学療法士として、ペインクリニックでリハビリテーションを行っています。

そもそもどういう仕事なのか。

基本的に運動をしてもらっています。痛みに対して運動?と思う方もいると思います。

今日はそのへんのお話をしようかと。

 

痛みのアプローチ=徒手療法・整体という認識が日本では常識ですが、ヨーロッパやアメリカでは非常識です。

実は、世界的に慢性痛の効果が認められているのは、整体手技ではなく「運動」なんです。どの国の診療ガイドライン(医療関係者が参考にする研究データベース)でも、運動は痛みへの有効性が書かれており、逆に整体手技に関しては「やってもいいけど、回数を決めて短くお願いね」と書かれています。

 

日本は伝統的に鍼や整体が盛んですし、鍼灸師柔道整復師など国家資格としても定められてます。理学療法の分野にも徒手療法学会が強い力を持っています。

そういう事情もあって「痛み=体を動かす」ではなく「痛み=受け身治療」というイメージがあまり浸透していません。

 

科学的根拠に基づいた痛み治療は、基本はセルフメディケーション、自分で痛みと向き合って治療していく、です。

医療者はそのサポートとして存在する。この考え方が基本になっています。

 

痛みとの向き合い方、身体との向き合い方を教えるのが僕らのお仕事なんですね。

僕のアプローチは痛みがある方だけでなく、予防やアンチエイジング、スポーツを長く楽しみたい、と考える方にも非常に有効です。

背骨の潜在力を引き出して、無理なく体を動かすことで筋トレやスポーツをしていなくても身体の機能は保てます。

 

先日は、そういったお話を埼玉でさせていただきました。

なかなか好評で「こういったメニューを受けたい!」とのご要望もいただいて、本当にありがたいです。

今年中には準備をしていきたいと思いますので、もう少々お待ちいただければと思います。

 

「痛みには運動!」全国に広げていきますね。