シン・治してなんぼ

痛みに特化した治療に携わっている医療関係。非常識はびこるネット情報の一時の安らぎになれるように書いていきます。

ぎっくり腰を早く痛みを減らす方法 その1~腰椎硬膜外ブロック~

どうも、身体を哲学する男、ヨシバです。

 

今日の話題はぎっくり腰です。

 

僕自身も何度もぎっくり腰をしたことがあります。あれ、けっこう辛いですよ。初めてなった瞬間がまたなんともかっこわるいんで言いたくないんですが…。

 

聞きたいですか?

 

聞きたくなくても言いますね。

 

四つ這いでコンセントからプラグを抜こうとしてなりました。

 

・・・

 

・・・・・・

 

はい、かっこ悪いですね。でもなったことがある人に話すと「わかるわー!」ってなります。

 

 

僕の務めるクリニックにも、よく来院されます。ペインクリニックなのにぎっくり腰?と思われるかもしれませんが。うちにぎっくり腰の方が来るのは、主に整形外科も標榜しているからってのもありますけどね。

 

実はぎっくり腰にはペインクリニックで行われる「腰椎硬膜外ブロック」がかなり効きます。

 

ただし、この「効く」は僕個人の感想・印象であって科学的根拠が必ずしもあるわけではないので、そのあたりはご注意ください。 

 

どのくらい効くかと言うと、初発(初めてぎっくり腰になりましたの方)であれば6割くらいはその場で痛みが1/10くらいになります。残りの4割も2日くらいでほぼ1/10になります。

これって結構すごいことです。でも、ぎっくり腰を繰り返している人には効き目がだんだん落ちてきます。効かないわけではないですよ。

 

大体は「急激な痛みはとれたけど、慢性的な痛みは残ってる」と言います。

つまりはですよ、この「腰椎硬膜外ブロック」は、急性期の痛みにはめっちゃ効きますが、慢性的な痛みに対しては効果が限定的と言えます。

 

うちのクリニックでは多くの場合、リハオーダーが一緒に出るので、主に生活上の注意点と簡単な運動指導をして初回で終了になることが多いです。慢性的に繰り返している方には継続して対応します。

 

なぜ初回で終わるかと言えば、いわゆるぎっくり腰、医学用語では「急性期の非特異性腰痛」と言います。こいつに関しては、「90%が6週間以内に軽快する」要するに9割の人は1か月半以内に何もしなくても治りますよ、ということです。

 

このブログでは繰り返していますが、「無理のない範囲で運動したほうが痛みは早く良くなる」ので、リハビリテーションオーダーが出た場合は、この説明をまずします。その後、屈んで痛いのか、反って痛いのかなど、身体の状況をみて運動指導をして終了です。

 

ハッキリ言って、同じ5000円払うなら整体で当たりはずれのある施術を受けるよりも、リスクも少なく効果があると思いますね。

今日はこんな感じです。運動も大事なのでそういった話も今後しようと思います。