日本人のDNAに刻まれた心の整え方
どうも、フィジカルフィロソフィストのヨシバです。
僕がクライアント全員にやってもらうことの1つに呼吸があります。みんな言葉では聞いたことあるし、頭ではわかっている。でも、ちゃんとしたやり方は意外と知らない。そして、思った以上に出来ない。
痛みがあって来院される方、リハビリが処方される方の95%は真の呼吸が出来ていません。
真の呼吸が出来るとどうなるか。
・自律神経が整い、落ち込みがちな気分が楽になる。
・腹圧がかけられるようになり、筋力がアップする
・酸素をしっかり身体に取り入れられる状態になり、疲労が軽減する
・首や肩の張り感が減る。
・膝や股関節、腰の負担が減り、痛みを感じにくくなる。
・意識して呼吸すること自体が、痛みを軽減する。
などが挙げられます。
これだけメリットのある真の呼吸ですが、ほとんどの方が出来てません。
「習い事でヨガ・太極拳をやってます!」と言われる方、たくさんいます。
そんな方達もうまくできないことが多いです。
ボディワーク仲間も結構できない人が多いです。
それだけ、今の日本人は真の呼吸が難しくなってます。
日本語には「腹(肚)を据える」という言葉があります。
この言葉には「覚悟を決める」という意味もありますが、もう1つ重要な意味として「心を落ち着ける」という意味があります。
我々の先祖は体感的に正しい呼吸をすることで、平静さが保たれることを理解していたんですね。
真の呼吸は日本人の遺伝子・DNAに深く刻まれた精神安定の手段なんです。
真の呼吸のコツは大きくお腹を膨らませること?いいえ、違うんです。
大切なのは臍(ヘソ)、または丹田からスタートする呼吸です。
ヘソから膨らみ、その膨らみが全身へ波及するような呼吸。
これが本当の意味での呼吸です。
出来るようになると面白いほどに痛みは軽快してくる方がいます。
お尻から太ももにかけてしびれていた方、「この前のリハビリの次の日から左足のしびれがスーッとなくなったんだ」と仰られました。
体感的にはお尻から太ももにかけてのしびれにダイレクトに反映される印象があります。もちろん身体を診させてもらって腹の据わり具合に問題があったから呼吸を練習するんですが。
人間は1日に約3万回呼吸をします。忙しい現代社会ですが、一旦歩みを止めて「呼吸」を意識してみてはいかがでしょうか。